母娘三世代フランスアルザス旅(7) 84歳ばぁばの旅最終日、アルザスコルマールでは日本円の両替はできない!
4/4(火)晴れ
最後の一日、ホテルだけでなく、家庭的であたたかいシャンブル(メゾン)ドット(イギリスのB&Bお屋敷版)を娘にも体験してほしくてヴィラエリアーナへ移動です。
こちらはBooking.comでも高評価で大人気の宿。
すてきな一日となりましたが、その前にハラハラドキドキの大ハプニングです!
ルマレシャルをチェックアウトして、タクシーで移動
朝チェックアウト時のルマレシャルのレセプション女性の方、とても仕事のできるてきぱきした方でした。
タクシーを呼ぶ電話でもこちらの事情をきちんと伝え、中央郵便局に寄って両替してから次のホテルに行くよう伝えてくれていた。
なのになのに、中央郵便局でさえても円の両替は取り扱いなし。
「USドルとカナダドルとかポンドしか両替してないのよ!」・・・と申し訳なさそうに私に言った。
コルマールでは円の両替はできない!
円が紙切れ!どーしよう?
タクシーおろされちゃうかも!
覚悟を決めて事情を話すと、念のためフランス銀行にも行ってくれた。
やはり両替はしていないとのこと!
ATMでキャッシングも再トライしたけれど、やっぱりできない!
すると運転手さん、箱を取りだして、埃だらけのクレジットカード用支払機だしてきた!
私「なんだなんだ、あるなら早く行ってほしかったわ!カードで払うわ。」
運転手さん「いや、使ったことないし、動かないと思う・・・」
私「でも払えないんだからトライしなきゃ。」
運転手さん、コードをつなげてすったもんだして・・・カチ、カチッ
運転手さん「あっ動く!動くかも! 」
私「きゃーーー!!! よかった!」
というわけでとりあえずヴィラエリアーナへ行ってもらった。
さて支払い!
カードリーダーを通してみた。ドキドキ!
運転手さん「うん?止まってる?」
私「え~ん泣」「あーーーきゃーーー動いた?」
運転手さん「いやちょっと待て静かに静かに!」
二人ですったもんだしたあげく、
私「きゃ運転手さんーーーーアクセプトした?」
運転手さん「はぁ、よかった!」とハイタッチ!
なんかぐるぐる回って待ち時間など17ユーロもかかって、申し訳ないから20ユーロもあげちゃったけれど・・・
仕方ない。
すべてはツアコン私の痛恨のミス。
返す返すも日本で両替することとVISAカードに問い合わせてみなきゃ。
運転手さんたら「コルマールでタクシー乗るときは俺を呼んでくれ!」
とタクシー会社カードを渡してくれた。
これでもしもタクシーに乗る時には現金なくても安心だわ。
といってもね、ここ駅に近くてもうタクシー乗ることはないのだけれど、優しい運転手さんに出会えてうれしかった!
ありがとう!
だって短気な人だったら、途中で降ろされそうだもの。
でもコルマールには短気な人はいないような・・・ほんとに懐の大きな人が多いです。
リクヴィルあきらめる
朝早すぎたけれど、メゾンドットのマダムに頼んで荷物をおかせてもらって、フランス語で鍵のことなどいろいろ説明を受けて、とりあえず歩いてコルマール駅へ。
リクヴィル行のバスがちょうど待っていた。
あーーーこれに乗れば30分でブドウ畑とフランス一美しい街、あこがれのリクヴィルにいけるのに~
ダメ元でバスの運転手さんにきいてみたらやはりカードはだめ、現金だけとのこと。
乗客の女性が私の分を出すとまで言って下さり恐縮。
3人もいるのでお断りしました。
行けたとしても、帰りが困ってしまうし。
駅前のホテルブリストルのレセプションのお姉さんもいろいろ案を出してくださったけれど、(フランス銀行とかTABACCOで買えるとか)
ちなみに、コルマール市内バスならTABACCOでチケット買えるのでクレジットカードOK。
もう両替は無理、明日帰るだけだしと断念し、今回リクヴィル行きはあきらめました。
そんなすったもんだの時間が最後の一日なんてさみしいしね。
また来ようね!
ランチを楽しもう!
そこでゆっくりチェックイン時間までお昼を頂き、せっかくすてきなお屋敷で過ごせるのだからのんびりホテルライフを堪能しようということに!
とはいっても駅前は閑散としていて、レストランはみあたらない。
ランチはゆっくり駅前のホテルブリストルのブラッセリーオーベルジュで頂くことにした。
そんなに期待していなかったら、なっなんと全席予約で満席、しかもパーティもあるほどの人気ぶり。
どこにこんなに人がいたのかと思うほど、お昼になると人が次から次に入ってくる!
カウンターしか空いていなかったけれど、そこでいただくことに。
母には小さなクッションで高さ調節をしてくれた。
ランチ定食ボリュームたっぷりでおいしかった。
もちろんワインもカラフェでゆっくり。
そしてお隣のマダムが一人ランチで頼んでいた今日のデザートセットが秀逸!
とてもかわいかったので、そのデザートはメニューのどこにあるの?と教えてもらい私たちも頼んでしまった。
こんなやりとりも楽しいな。
やりとりといえば、
このマダムはサラダセットだったのだけれど、パンがなかなか来なかったら、お隣のムッシューにあなたのパンくれないかしらと言ってもらって食べていた。
なんかそのやりとりも二人とも自然体でおしゃれ。
みんな一人でもデザートもワインもしっかり楽しんで素敵。
一つ一つが小さくてかわいいのに本格的なおいしいスィーツの数々。
エスプレッソに合うデザートに感動。
あとで調べてみたら、コルマールではかなり有名なレストランみたい。
働いている人もキリリとしてかっこよかったし。最後の食事がフランスらしい素敵なビストロで幸せでした!
メゾンドットヴィラエリアーナ
2時にチェックイン、教えてもらった暗証番号で中に入った。
ロビーやダイニングはアールデコの格調高いインテリアでお部屋はシンプルで洗練された機能的なインテリア。
鳥のさえずりとまわりのお屋敷街の景色を楽しみながらテラスでカフェをいただいたり、写真をとったり、本を読んだり。
観光につかれて寝るだけでの一泊ではもったいないくらい居心地がよかった!
終わりよければすべてよし!
リクヴィルに行かれなかったけれど、ヴィラエリアーナで最後の一日をゆっくり過ごす時間はかけがえのない豊かな時間となった。
大好きになったコルマールを実家にいるようにのんびり過ごす一日だったのね。
お昼がかなりのボリュームでお腹いっぱいだったので、夜は軽くサンドイッチとスムージーとドリンクを8時まで明るいテラスで。
バスタイムを楽しみ最後の一日をゆったりと味わい尽くしました。
~ 旅のコラム~
コルマールの旧市街の小さなスーパーで喉が渇いてジュースを買いにいったときのこと!なんとミカンのしぼりたてジュースをペットボトルに入れてくれるの。皮を向いてぎゅーっと果肉を絞りだしてくれてしまう、すごいミカンジュースマシン!
いっぱい歩いて喉カラカラだったので そのフレッシュなオレンジジュースのおいしかったこと!
まとめ
コルマールでは中央郵便局でさえも日本円は両替できません!
ゆえに価値のない紙切れであることを痛感しました!
世界では基軸通貨であるUSドルをもっていなければ!と学ぶ旅でした。
そして、小銭をもっていなかったがために、たくさんの人の懐の大きさや優しさに触れることのできた旅でもありました。