母娘三世代フランスアルザス旅(5)84歳ばぁば、ストラスブールからコルマールへ列車で移動!
4/2(日)曇り
10時半にチェックアウト。なのに、
家族みんなで寝坊して、急いでパンキング!
朝食お願いしなくてよかった。
タクシーを呼んでもらい駅に向かいます。
タクシーのメーターはどこ?
海外でタクシーに乗るときは、メーターがちゃんと作動しているかついついチェックしてしまう私。が、メーターみあたらない!
「あれっ、メーターはないの???」
サングラスをかけたかっこよいお兄さん「ここ、ここ」とバックミラーを指さした。
「バックミラー?」
よーくみると光る数字と文字!
バックミラーにメーター料金!はじめてみたわ!すごい最新型のカッコよさ!運転手さん、疑ってごめんね。
なんてかっこいいのとほめたたえてしまいました。
でもこれって高齢者にはみえません・・・・。
旅先のタクシーって遠回りされるんじゃないかとか料金早回ししてるんじゃないかとか過去のトラウマがあり、いつも緊張してしまいなるべくなら公共交通機関に乗りたいタイプです。
でも、実はこのあとコルマールではタクシーの運転手さんにいっぱいいっぱい助けていただきました。
ストラスブール駅からコルマール駅までの往復切符を買う
タクシー乗降場から切符の窓口まではながーいストラスブール駅の端と端!
かなりの距離です。時間に余裕をもっていきましょう!
母を連れ、娘に荷物二つゴロゴロ引かせて歩きました。
当日と明日以降の切符の販売窓口が違うので、当日窓口の番号札をとって、フランス語を駆使してやっとストラスブールコルマール間の往復切符をゲット。
間違えたら大変なので一つ一つメモして確認しながら買いました。
行きはTGV、帰りはTERなのにTGVのほうが安いんだ!
フランスの鉄道料金設定って出発時間でかなり違ったり不思議!
急ぎでなければお得な時間帯で買ったほうがよいです。
時間はどちらも30分程度。あっという間にコルマール。
あっしっかり刻印して乗ってね↓
刻印機↑ブルーもみかけたことあります。
優しいコルマールのタクシーおじさん
コルマール駅にお昼前には到着!しかーしここで大失敗が!!!
日曜日で銀行もなく両替ができない!どーしよう、ほとんど小銭がない!
ストラスブールでも通り道に両替所もなく、現金も使うことなくてしそびれてしまった。
(EUになってから両替ってあまり必要なくて、地方では両替所を見かけなくなってしまいまいました。)
でも一応タクシーに並ばなくては。
ストラスブールのタクシーはカードマークあったらから、こっちだってカードが使えるはずと希望をもって。
しっかしタクシー全然来ない。ほんとにここまで来ると小さな小さな田舎町です。
何十分待ったかな。やっと乗れたと思ったら、カード不可!!!ガーン!
タクシーのおじさんがATMに寄ってくれたけれどVISAカードからキャッシングできず~
(後で確かめたら自分でキャッシング機能をつけていなかったことが判明!高齢者と子供連れのツアコンなのに痛恨のミスです)
あたふた、あたふた。
するとおじさんがATMにきて「いいよいいよ」とタクシーにのせてくれてルマレシャルのホテルまで送ってくれた。
私がホテルで両替してもらってくるといったら、なんと「いらないよ!ボンセジュール!」と言って笑顔で手を振って帰ろうとする・・・
「無料でいいよって!いえいえそれは困る」
とお財布の中から小銭5ユーロ残っていたのでそれを渡した。足りていないとは思うけれど。
普通ならATMでキャッシングできなかった時点でおろされそうなのに!
今まで海外のタクシーにぼられることはあっても、おまけしてもらったことなんてほとんどなかったので感動。
一期一会の小さな人との触れあいの感動や笑顔が旅の一番の思い出。
ルマレシャル↑はプティットベニーズ、小ベニス沿いの絵葉書にもなっている素敵なアルザス様式のシャトーホテル。
フレンチレストランもミシュランにのっていて有名。
運河沿いのレストランでランチ
チェックインまであと二時間あるので荷物を預けて地理を説明してもらってとりあえずは近くでランチ。
このあたりはおしゃれなビストロレストランがいっぱい。
私たちは散歩していて見つけた運河沿いの洞窟をイメージしたレストランへ↓
ここも素敵でおいしかった。
タルトフランベ、サラダ、アルザス名物シュークルート、デザートまで。もちろんワインも!まわりを見ているとみんなメイン一個食べている!すごいなぁ。
私たちはいつもシェアです。
お隣のファミリーはアジアの留学生も連れていて、ホームステイかな。いいなぁ。私もしたいなぁ。
2時すぎにホテルにチェックイン。3階エレベーターからさらにちょっと階段を上った屋根裏部屋がトリプルルーム。
メールで運河沿いはありますかと聞いたところトリプルベッドの部屋は残念ながらないけれどかわいい部屋だから気に入ると思うとのこと。
ただ階段があるので高齢者にはやはり要注意だったかも。
本当に小窓からかわいいおうちが見えたり↓
部屋がなんだかとってもかわいい↓
娘は大喜び!こんなホテルに泊まれるのもインターネットのおかげね。
予定を立てるときからホテルや街を創造しながら旅を作っていく作業はほんとうに楽しい!
優しい観光トラムのおじさん
一休みして旧市街を歩いて中心地へ。
観光案内所に行かなくちゃ!とパステルカラーのコロンバージュの素敵な街並み散策や写真撮影をのんびり楽しみながら行ったのだけれど、なっなんと休み。
さすがにもう母を歩かせるのは無理だし観光トラムで街を見て回りたい!
いくらかなぁとおじさんに聞いてみると大人7ユーロ。子供一人入れても19ユーロ必要!やっぱりカードは使えない!
「現金がATMでおろせなかったので、今日はあきらめるわ!」
と言ったら、おじさんが「いいよいいよ」
となんともうすぐ出発するトラムに乗せてくれて、
「せっかく日本語説明付きだから」と!
「えーーーじゃぁ明日返しにくるから」といっても、
「いいのいいの、コルマールを楽しんで」と笑顔で言ってくれた。
コルマールって観光で成り立っている街なのに、タクシーのおじさんもトラムのおじさんも、お金をもらわず笑顔や幸せやありがとうの気持ちをいっぱい下さった。
一緒に写真撮ればよかったな。そんな気持ちを伝えるお礼のお手紙を送らせていただきたかったな。
母がトラムから降りようとしたら後ろに座っていたご主人が手を差しのべて言葉は言わず笑顔でエスコート。
母が言葉がわからないことを知って表情と手振りでようこそフランスへの気持ちを伝えてくださっていた。
かっこよすぎる!
今回の旅では、両替のできないハプニングがお金では買えない人のあたたかさ、優しさに感動する旅となった。
こんなあたたかい街に母を連れてこられてよかった。
東京オリンピックでたくさんの海外からの観光客と出会うことがあったら私たちもさりげなく旅のひと時をあたたかい時間だったと思ってもらえるような人になりたいな。
今日はお昼をいっぱいいただいし、明朝はルマレシャルの朝食をゆっくり堪能したいから、夜は軽くお部屋ですませた。
ホテルボクーよりもお部屋はコンパクトだけれど、映画にでてくるようなかわいさ。三人分のベッドが入っていてもで十分な広さ!
シャワーもトイレも母にはストラスブールより使いやすくなっていてよかった。
84歳ばぁば、今日も朝からストラスブールからコルマールに移動して、街の散策まで、よく歩いたね!
おやすみなさい。
(6)コルマールの一日に続く
高齢母をアルザスに連れていって気づいたこと4
- フランスの列車は、TGV,TERに関わらず時間により料金がかなり違う!
- ストラスブールの駅は歩く距離が長くて、足の悪い高齢者には結構大変。
- コルマールのタクシーや観光トラムはクレジットカードが使えない
- コルマールは人が優しい、あったかい、治安がよいので、高齢者は宿泊してのんびり過ごせる
- 杖をついている方は石畳や段差に注意